φ(ファイ)、θ(シータ)、τ(タウ)に続き、今度はε(イプシロン)ですか…。
今回の事件はバスジャック。
メインキャラクタのうち二人がジャックされたバスに乗っているというシチュです。
そしてそのバスの乗客名簿には「εに誓って」という名の謎の団体客が…。
さすがに、事件に遭遇するたびギリシア文字に接触してしまうので
登場人物たちもそれらのギリシア文字について不審に思い始めます
(事件に遭遇するたび、と言えるほど事件に遭遇するのことの方が不審に思えますが)。
そして一部の登場人物の間で持ち上がった名前は…真賀田四季!!
とうとう出てきました、
黒幕の、天才の、その名前が(本当に黒幕なのか!?天才であることは間違いないはず)。
最初にその名前が出たのは『θ』ですか。
保呂草さんと赤柳探偵との会話の中だったと記憶しております。
とうとう犀川先生の耳に入ってしまいました。
その犀川先生の台詞より引用
「あまり突飛なことをことをしない方が得策でしょう。自然に行動することです」
(中略)
「そうすれば、真賀田博士が予想しているとおりに、ことは運びます。
それに逆らうことはある意味で危険です。逆らうことは、自然法則に挑むようなものです」
ナント Σ( ̄ロ ̄lll) オソロシヤー
そしてトリック。そもそもこの物語はミステリです。
上記のように真賀田博士のオンステージにばかり目をとられていると
そのことをついつい忘れてしまいます(実際、私はすっかり忘れていました)。
2週目から描写に気をつけて読んでみると分かりますが、
さまざまなところにヒントがばら撒かれています。
何に対するヒントなのか考えながら読むと、答えは自ずと見えてくるかもしれません。
少なくとも私は見えませんでした。博士に夢中だったのでorz
それにしても、バスが大破したときは焦りました。
てっきり、「山吹・加部谷死亡エンド」かと思いましたよorz
一冊のミステリとしても、森博嗣の作品の一部としても、楽しむことができると思います。